Yokatsu Peninsulaは沖縄本島中部東海岸の与勝半島(勝連半島ともいいます)
に拠点を置く小さな瓶詰め加工所です。地域の滋味豊かな素材を、ひと瓶ひと瓶に丁寧に込めて手作りしています。
YOKATSUPENINSULAが与勝半島に拠点を置く理由の一つには
生まれ育った土地で暮らしを営みたい、というシンプルな想いがあります。
与勝半島は、沖縄本島中部東海岸太平洋側に突出した半島島嶼の地域で
半島周辺には8つの離島が連なり、5つの離島は橋によって結ばれ
残り3つの離島のうち、1つの有人島は海上交通によって結ばれています。
陸上の交通が発達していなかった時代、半島はヒトやモノ情報が行き交う
場所でありました。しかし交通が発達し周辺の都市化が進むにつれ
半島の有してきた役割は薄まり、逆に半島島嶼という地理的条件が
経済活動の効率性や生産性の面から見ると、制限を受ける地域に変化し
課題を多く抱える地域となっています。
半島島嶼が時代の変化により、かっての役割を終え、周辺地域の都市化に取り残され
課題を多く抱える地域になったとしても、半島島嶼には人々の生活があります。
そうした土地で、新たな生活スタイルを創る取組を始められることに、面白さを感じています。
例えば、日本民俗学を興した柳田國男が晩年に著した「海上の道」
の一説に「勝連文化」という考察があります。
柳田は「首里、浦添の文化圏とは異なるもう一つの文化圏勝連文化が存在していた」と考察しました。
勝連文化がどのようなものであったのか、柳田自身の検証では
「時代の経過により既に、形を留める物は見当たらない。」と結論付けられていますが
勝連文化の考察は現在この土地で生きる私達にとって、豊かな創造性を与えてくれます。
Yokatsu Peninsulaは、地域の素材を活かした商品開発を通じ
この土地の新たな文化・営みを生み出す可能性を求めて活動しています。
Yokatsu Peninsula